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2019
06.12

5月定例会のご報告

Category: 定例会
 5月24日(金)、ゆう・きっずの5月定例会を開催しました。
今回は学習会で、親和女子大学の森田安徳先生にお越しいただき、「特別支援教育の変遷と展望~私的経過とエピソードを交えて~」というテーマでお話していただきました。

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 森田先生は、今後ゆう・きっずの定例会[交流会]等を中心に、アドバイザーとして参加してくださる予定です。森田先生は、長く吹田で発達障がい児の教育と療育に携わってこられた先生で、今回は、森田先生の思いやお人柄をわかっていただけるように、先生の今までの活動や、特別支援教育の変遷や今後の展望について、関わった子どもたちの事例も挙げながらお話していただくようにお願いしていました。

 最初にDVDをお見せていただいたのですが、これが…ね。
 まだ自閉症児への関わり方も模索中の時代。自閉症の男の子が電車の中で発する奇声、周囲の冷たい空気、母の焦りと怒り、叱責…さらに奇声を挙げる子…。思うようにならない子育てに、子どもをたたいたり、怒鳴ったり、その後に押し寄せる後悔と悲しさ…皆さんそれぞれに、自分と重ね合わせる部分があったのだろうと思います。胸が痛く、切なかった、という感想をたくさんいただきました。
 でも、関わり方を変えることで、子どもは変わった。自閉症の子の中にも、豊かな情緒があり、意思があり、自分の世界があると伝えてビデオは終わりました。これが森田先生の思いの原点なのかな、と私は感じました。

 また、障がい児教育の歴史、というお話もしていただきまして、今までの学習会にはなかった切り口でした。ここは興味ある方とない方に分かれたかもしれません。
 正直、昔の障がい児(者)の置かれていた厳しい状況に愕然とするとともに、今がどれほど恵まれているのかを感じました。森田先生にその感想をお伝えすると「昔っていっても、つい最近までそうだったんですよ。でも、大きく変わったのは、やはり保護者の力が大きかった。」とおっしゃっていました。
 親の力…私たちの力、ですか…少々考え込んでしまいました。

 私たちはついつい「学校が…」「行政が…」と足りない部分への不満が出てしまいますが、不満で終わらせず、そこからどう前向きに行動していくかか大切なのかもしれません。歴史を振り返り、今の特別支援教育が多くの親や支援者の力によって作られたものだということに感謝し、その上で今私たちが声をあげることで、子どもたちがもっと生きやすい環境をつくっていける、次の世代に残していけるものがあるはずだ、ということに思い至りました。今回の支援教育の歴史の講義、意義深いものだったと思います。

 会の中で「聴覚過敏の子がいるので、小学校に運動会のスピーカーの音量をどうにかしてほしいと何度も何度もお願いしているのに、配慮をしてもらえない。悲しくなります。」とおっしゃるお母さんに、先生からいろいろアドバイスいただいた最後に「他のお子さんも同じようにしんどい思いをしているかもしれない。あとに続く子たちのためにも、お母さん、悲しくならないで、あきらめないで。」と。

 わが子のためだけではなく、次世代のために、と思うと強くなれる気がします。「これって私のわがまま?」「無理なお願いしてる?」とめげそうになる気持ちを、もう一度奮い立たせられそうな…。がんばろう、お母さんたち。

 森田先生、ありがとうございました。もっとお話を聞きたい、という要望もたくさんいただいています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 by.K.O.


以下、学習会後のアンケートのコメントを記載いたします ~*~*~*~*~*~*~

・DVDの内容を見て涙が出ました。まるで私たちを見ているようで。
 歴史的な内容を聞くのは初めてだったのでおもしろかったです。

・これまでの支援教育の流れを知ることで、子どもの視点を考えないといけないと改めて感じました。ありがとうございました。

・森田先生が特別支援にかかわるきっかけから実際に働かれる中で具体的な支援の変遷とご自身の経験談も伺うことができました。特別支援教育のことについて学ぶことができてよかったです。
 
・最初に観せて頂いたDVD感動しました。親の意識や考え方を変える事が大切だと思いました。
 
・森田先生のお話を伺って障がいのあり、なしに関係なくその人の人格を大切に接することが大切だと改めて気づきました。発達障がいの子の困りごとについて、どこに困っているのかよく観察して分析し、その子の気持ちに寄り添いながら根気よく対応できる事がとても素晴らしく思いました。私も子どもの困っている気持ちに実感して対応策を考え、根気よく行動できるようになりたいと思いました。貴重な経験談ありがとうございました。

・戦前の障がい教育は差別的なことも多く、今との違いにショックを受けました。

・ここ40年位で医学的・教育的・福祉の向上で障がい者(児)の人権が守られたり、理解・配慮される社会が確立されつつある世の中に感謝しなきゃと再認識することができました。

・得意なこと、不得意なことを自分で受け止め、苦手なことはこうやったらうまくいった…という体験を積み重ねられるよう、丁寧に子どもと接する事が目標になりました。
 
・困っている場面、一つ一つスルーせずに対応していくことの大切さを改めて実感しました。今、小学校4年生ですが、今の行動や対応が後々大きな力となり自信を持って生活をすることができたら…良い事を想像するとこれからのことが少し楽しみになりました。「合理的配慮」良い勉強になりました。

・ビデオをみれたことでまずわかりやすかったです。質問に丁寧にお答え下さってて聞きやすかったです。障がいのある人の世界を知り、理解することが大事だと改めてわかりました。

・自閉症の家族のビデオを観て、親子の葛藤や世間の目など自分の生活に置きかえたら心が痛む気持ちになりました。森田先生は長期に支援や養護学級で関わりがあり経験されているので私が知らなかったお話や障がいの子達のお話を聞けて大変良かったです。まだまだ知られてないことが多いんだなあと思いました。

・特別支援教育がどのように変わっていったのかが良くわかり、今はたいへん恵まれた時代になってきたのだなと改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。具体的なエピソードで対応方法を考えていただけてとても参考になりました。見通し・スケジュールの事前周知など実行してみようと思います。
 
・自己肯定感を高められるように、自分の得意な事・苦手な事を整理できるようにして今後の中・高・大学など合理的配慮を受けられるようにしたいと思いました。

・はじめに観たビデオ(がく君・ゆうき君)は昔みた記憶があります。親になる事に相当ビビッた覚えがあります。短時間に内容の濃いお話でした。

・障がい教育の変遷について今日初めて知る事が多く、大変勉強になりました。歴史的にみると発達障がいが特別支援教育に加わってからはまだ日が浅く、学校の先生方もまだまだ勉強中なのかな?と思いました。
 
・先生のエピソードの中で、入学式につま先立ちや叫ぶ子がとても少なくなったという話がありましたが、効果があるのか半信半疑だった幼児期の療育がその後の成長において確実に効果があるものだったんだと思うとほっとした気持ちになりました。

・教育現場からの声がきけて興味深かったです。

・最初に見せていただいたDVDが少し衝撃的でした。ウチの子は軽度ですが、幼児期には視線もあわず、会話にならず、育て方を悩んだり、自分を責めたりしました。
DVDに出てこられた親御さんの心情が伝わってきました。今、思うと彼女(女の子です)の気持ちを理解しようとする努力はかけていたように思います。私が欠けていたところは周りの先生方にフォローしていただいて娘はすごく成長しました。

・興味深いお話をたくさん聞くことができました。支援教育の歴史、これからの課題など初めて聞く話も多かったです。自分の子どもとの関わり方、接し方のヒントもたくさんいただいたので良い勉強になりました。

・子どもが自分(親)の言うことをきいてくれない。親の経験や考えできっとこの方法や考え方の方がいいと思い、子どもに伝えて押しつけてしまっている傾向になっていました。
親としては良かれと思ってしている事が子どもの思いを尊重していなかった。子どもがする行動には意味があり、価値ある存在であるということを忘れてはいけないと改めて感じさせられました。

・質問でも出ていましたが、学校での行事・イベント・学習面など古くからやられている不思議な事などもっと聞いてみたかったです。吹田市は、水泳をいつまでも必要以上にやられる事、この暑い日が続く中子供は嫌がっているのにその声を聞こうとしない事など……学校に対する事を色々聞いてみたいです。

・このような学習会に初めて参加させていただきましたが、支援教育の歴史、変遷なども興味深く、何より先生の長年たずさわって来られた経験からのお話がいろいろと参考になりました。質問に丁寧にお答え頂いたのが、理解しやすくて良かったです。今後も来て頂けるということで楽しみです。

・途中からになりましたが、新学習指導要領のお話をきけてよかったです。私も読んでみたいと思いました。森田先生のような先生が学校にふえてきていってほしい…。

・支援教育の歩みや基本が分かり、以前に比べ現在の体制に感謝しつつも、まだまだ足りない必要な部分があることを感じました。初めに見たDVDは子どもと自分の昔の姿と重なるところがあり、その頃の気持ちを思い出してぐっときました。子どもの成長ごとに困っていることが変わっていくので、先生のおっしゃっていた個としての発達や年齢に沿った支援内容の必要性を感じているところです。

・本当に参加できてよかったです。最近イライラしてしまって子どもに接していたのですが、見通しを立てて伝える事の大切さや嫌な事があった時の解決するためのバリエーションなど、さっそくとり入れてしたい事がたくさんありました。

・質疑応答で、具体的な事例と対応をお聞きできて、たいへん参考になりました。どの子の困りごとも我が子に共通する部分があるので、我が子に対しても取り組んでみたいと思いました。森田先生のお話は一貫して本人の気持ちを第一にしているので、私もその視点を持ち、我が子の困り事を掘り下げて今後の生活に活かしたいと思いました。これからもたくさんのアドバイスをお聞きしたいです。

・事例も交えて子どもの年齢に応じた支援を教えていただけて、本当にありがとうございました。教育場面も変化してきており、子どもも少しずつ受け入れられやすくなってきている事も知り、ありがたかったです。障がい告知に関しても自分自身を理解してもらいやすい関わりを日々意識していきたいと思います。

・戦前など歴史の話が長く、短くてもいいかな?と思いました。後半の、症状に対する対策をもっと事例をあげて詳しく聞いてみたかったです。具体的な現場の話、うまくいった話、取り入れてみたいと思うアドバイスを聞いてみたいです。

・しんどいことが多い子達にとって昔は大変だったこと、今はずいぶん変わってきてよかったと思いました。もっともっと理解が高まったらいいなと思いました。具体的な対応の話も交えてだったので、参考になる事がたくさんありました。DVDが、子どもの小さな頃を思い出してちょっとしんどかったです。

・かんしゃくを起こすのは、見通しが持てないから、という指摘にとても納得しました。特に放課後や休日の過ごし方、何も予定がなく過ごす日でも、少しやらないといけないこと(宿題や明日の準備など)遊びたいこと(テレビなど)を紙に予定を書いて見せて、見通しを立たせようと思いました。「誰にでも旅行の話をする」の全体像からの説明もやってみようと思いました。

・特別支援教育について勉強したことがなかったので、今回の内容が参考になりました。子どもを支援するときや、学校と交渉する上で知っておくことでプラスになると思いました。

・説明の例が具体的で分かりやすかったです。教育者側の視点から詳しいお話が聞けたのはよかったと思います。今後、学校と親が上手に連携していく方法を模索できればと思いました。

・困った時の対応方法をもう少し本人と話し合って考えたいと思いました。ただ、会話が難しく、すぐにけんか口調でまともに話すことが難しいので、どうするか考えていきたいです。

・とても分かりやすく、自分の子どもと重ねて考えることができました。DVDを見て心が苦しく、お父さんやお母さんの気持ちになり涙しました。先生の支援が必要な子どもに対しての優しさや情熱が伝わりお時間があればまだまだお話をお聞きしたかったです。

以上です。

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