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2018
10.27

10月定例会のご報告

Category: 定例会
 10月25日、ゆう・きっずの10月学習会を開催しました。今回の講師は、オムロンエキスパートリンク(株)とオムロン京都太陽(株)の方にお越しいただき、障がい者の就労についてお話をしていただきました。

 前半は、テーマ①~発達障がいの方の就労について~ オムロンエキスパートリンクの小中健太郎様よりお話を伺いました。

 オムロンエキスパートリンク(株)は、国内オムロングループの人事・総務・経理といったスタッフ業務を一手に担っており、その中の人材サービス事業では、障がい者の就業支援サービスも行われています。

 お話の中で、就労する上で大切なこととして、「自己理解」という言葉が何度も出てきました。自分の性格・特性、そして障がいについて受容したうえで、きちんと伝えられることが必要なのですね。
 自己理解を深めるために、自己紹介書・自己障がい紹介書の作成といった方法とともに、「実習」の大切さをお話されていました。実際の職場を経験して、仕事の内容や会社の雰囲気などを知り、自分の適性や能力、職場との相性などを確認すると良いそうです。一回だけでなく、いろんな職場で何度も実習を繰り返し、経験を重ねることが有効だと。そのために、就労の準備として、就労移行支援事業所や大学のキャリアセンターを利用するのも良い方法だと教えていただきました。

 この自己理解のお話は、なるほど~と深く納得できました。自己理解…簡単そうで難しいんですよね、わが息子が今まさに直面している課題でもあるので、頭がイタイとともに、彼にとってはこれから先のことを考えるうえで絶対に必要な力なのだと再確認できました。

 後半は、オムロン京都太陽(株)代表取締役社長 宮地功様より、テーマ②~オムロン京都太陽の障がい者雇用拡大の取り組み~ についてお話を伺いました。

 オムロン京都太陽では、従業員177名のうち120名ほどが障がいのある方だそうです。実際の工場内の様子を写真で見せていただきました。バリヤフリーであるのはもちろんのこと、驚いたのは一人一人の障がいに応じて、様々な工夫がなされていることです。 例えば、車いすで奥にある段ボールが取れない人には、自動で段ボールを手前に送り出す機械を設置していました。判断力が弱くて、どの部品を取ればよいか迷う人には、ランプが点灯して必要な部品がわかるようにしています。これらに必要な治具や設備は自社で設計・製作しているということです。まさにオーダーメイド!すばらしいです。
 集中力が続かない人には、違う業務を1時間ずつ交互に行うようにすることで、仕事の効率を保ったり、スケジュールの見える化や視覚支援などの、ソフト面での配慮もありました。

 私は、発達障がいは、人によって特性も様々で、配慮すべきことが違うので、職場での理解や支援が難しいだろうなあ、と思っていましたが、オムロン京都太陽さんの「業務に人をつけるのではなく、人に業務をつける」という姿勢に大きな感銘を受けました。

 また「障がい者だからできることだけをやってもらうというのは違います。人は誰でも成長するものです」という言葉も印象的でした。
 以前(数年前です)、障がい者就労の講座などにいくと、障がい者が働く=作業所=単純作業 というお話になってしまい、私はとても違和感を感じていました。彼らにはもっとたくさんできることがあるのに…と。
 障がい者だからこの仕事、と決められることなく、一人一人の能力を見て、どうすれば力を発揮できるか工夫を重ねていく。しかも成長することを信じて働かせてもらえる!オムロン京都太陽さんのような会社が当たり前の世の中になるといいですね。

 オムロン京都太陽さんは、発達障がい者を初めて雇用したのが5年前だとおっしゃっていました。驚くほど最近のことなのですね。まだまだこれから、という段階です。でも発達障がい者の就労は着実に増えており、だからこそ今後に希望と期待があります。

 凸凹をもつわが子の将来を、親は心配しています。今日の学習会にも40名もの方が集まられていました。弱点をフォローしてもらいつつ、自分の強みを発揮して働ける場があること。日々挑戦し、成長しながら自分に誇りをもって生きられること。そんな未来が確信できたら、どれほど救われることでしょうか。
 そして、それは発達障がい者にとってだけではなく、社会にとっても有益なことだと思うのです。彼らが将来働いて税金を納めるのか、引きこもって生活保護を受けるのか…。彼らを納税者に育てていける社会であってほしいと思います。

 小中様からの最後のメッセージ「障がいがありながら就労するのは大変なことではありますが、就職市場は今チャンスが広がっています。障がいのある方が、健常者以上に努力をしてきたことは必ず評価されます。」という言葉は、とても心強く、心に響きました。

 まだまだ未熟なゆう・きっずたちですが、その分これからの伸びしろも大きいですね!決して悲観する必要はなく、もちろん本人たちも変わり、成長していくでしょうし、同時にこれからの社会も大きく変わっていくのではないかと希望を感じることができました。

 オムロングループの皆様、とても良いお話をたくさん聞かせていただきました。本当にありがとうございました。  by K.O.

 
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