FC2ブログ
2015
01.28

講演会~広野さんの言葉より~

 先日の講演会が終わってほっとしたのか、2,3日体調不良でした。少し遅くなってしまいましたが、私からも講演会のご報告を。印象的だった広野さんの言葉を取り上げてみます。


*できないことは、できないんです。

広野さんは、国語の先生になろうと教育実習に行かれたそうです。でも、板書の漢字が正しく書けなくて、指導教官に厳しく指摘されたとか。「横棒が1本足りないとか、その場ではよく分かんなくなっちゃうんですよね~」。ご自身はファイナンシャル・プランニング技能士の資格も持ってらっしゃるそうですが「お勉強ではできても、実際はできないんです。数字が飛んだり、ゼロの数が違ったり…」自分ががんばっていないからできないんだと、ずっと思っていたそうです。28歳で診断を受けた後も、「直そう」とがんばって、がんばっても普通の人にはなれない自分がいて、この努力がずーっと続くのかと考えると果てしなかった…。そして、33歳で受容。「普通になるという、できない設定をやめたとき、楽になりました」
 私も子どもに何とか普通の子に近づいてほしいと願っていることに思い当たりました。子どもの足りないところ、できないことを直そうとしてしまう母。そう求めることが、実は子どもを苦しめているのかな…。まずは私自身が受容することが必要なのですね。

*皆が平均的にできることを求める世界は生きにくい。学校もそう。その子の持っている力を凸凹のままにどう活かすのかを考えてほしい。

 できないことをできないままに放置しておく、という意味ではないのです。ちょっとした支援や工夫で、力を発揮することができるようになります。発達障がいを理解するポイントとして「出来事の裏にある特性や環境の見立て」が必要だというお話がありましたが、何か困難があるとき、「どうしてうまくいかないのか?」と考え、環境を整えたり、工夫をすることが大事なのです。それらの工夫のヒントとなる冊子を広野さんが参加者全員に配付してくださいました。「発達凸凹活用マニュアル」こちらは大人の発達凸凹についてわかりやすく書かれたもので、職場への発達障がいのよりよい理解を進めることで、職場不適応を軽減し、凸凹があっても能力を発揮できる職場環境作りを目指しているものです。読んでみると、子どもたちにも応用できそうな工夫がいろいろ書かれていました。

*自己選択する経験と、若いうちに失敗させてあげること(失敗する権利と自由)。

 「お母さんがずっと何でも決めておいて、大人になってから急に『もう自分で決めなさい』では自己選択できるはずがありません。」幼い頃から自分で選択し、決定する練習が必要だと言うことですね。そして、「失敗による気づきを経験することも大切です」、と。「親は適度に無責任が良い」とも言われていました。そうですね、ついつい親が先回りして、ああしろ、こうしろと口や手をだすことは、結局は子どものためにはならないことを親は肝に銘じておかなければいけませんね。ただし、「『やるの?やらないの?どうすんの!?』これは自己選択でなく、脅迫です」(会場、苦笑…)

*子育てする自分がどう生きるかが大切。

 このお話は、深く心に残りました。親の会もセルフヘルプグループの1つです。私は、親の会をしながら、子育てに苦労しているお母さんたちが少しでも楽になれば…と願っていました。広野さんの考えは、その一歩先を行っていると感じます。楽になるだけでなく、発達障がい児を持つ親として、自分がどう生きていくかを考える、ということです。「問題は子どもじゃないんです、お母さんなんです」とも。ちょっと哲学的であり、人によって捉え方は様々だと思いますので、深入りしたコメントは避けますが、「自分の生き方を考える」ことは、親の会の意義の一つになりうると感じました。


*発達障がいをもつ人々が受け入れられる世の中にしていくために。

 リーマンショック以来、社会環境が厳しくなり、職場にも余裕がなくなってしまったそうです。以前なら、「ちょっと変わった人」で済んだところが、クビになって転職をくり返し、その結果鬱になる人も多い…。子どもの将来を心配している私たちにとっては、辛いお話です。
 発達障がいのある人も受け入れられる世の中にしていくために、当事者自身が声を上げる必要を感じ、広野さんが代表をされているNPO法人発達障害をもつ大人の会では、「発達凸凹100人会議」を開催して、発達障がいの特性を活かせる職場環境を提唱されています。「それが今の子どもたちの将来のために環境を整えることにつながるのではないでしょうか」というお言葉には、頭が下がります。誰かが変えてくれるのを待つのではなく、自ら社会に働きかけていくことは、私たち親の会にとっても大切な使命だと感じました。
 


 すべてを書ききることは無理ですが、特に心に残った内容を書き留めさせていただきました。皆さんは、広野さんのお話をどのように感じられたのでしょうか?皆さんの感想もぜひ聞いてみたいなあと思います(^^) by K.O.


スポンサーサイト
Comment:0  Trackback:0
2015
01.25

講演会のご報告

Category: お知らせ
昨日、ゆう・きっずとなの花共催の講演会が開催されました。
”発達障がいを理解するための講演会” もっと知りたいこの子たちの心の世界 ~当事者からのメッセージ~というテーマで、NPO法人発達障害をもつ大人の会代表の広野ゆいさんに講演していただきました。
会場は満員の参加者であふれ、主催者として大変ありがたく思いました。
DSC_0805a.jpg


広野さんが診断を受けたのは28歳の時だそうです。それまで、学校・仕事場様々な場面でいつもトラブルを引き起こしてしまい、自信喪失からうつを発症されたこともあるそうです。うまくいかないのは、自分の努力が足りないからだ、とずっと感じていたという広野さんの言葉に、同じような子供を持つ親として胸が痛みました。
社会にも「発達障がい」という観念がない時代、あたかも怠け者であるかのような目で見られ、深く傷ついてこられた方はたくさんいらっしゃることでしょう。当時、親の立場だった方の中には、”なんとかわが子を直そう”と不必要な努力を押し付けてしまった、と反省している方もあるかもしれません。
それを思うと、私たちの子どもは、少しづつとはいえ周りの理解を得て、育っていけることに感謝の気持ちが湧いてきました。
DSC_0806b.jpg


講演終了後、参加者に記入いただいたアンケートをざっと見ましたが、多くの方が講演に満足してくださっているようでした。また、保護者だけでなく、さまざまな立場の方にお越しいただいたこともわかりました。特に支援者の方も多く、ゆう・きっず達を支える多くの「あたたかい手」が増えていることに心強く感じました。

今回の講演のように、親の会として社会に発信していくことで、発達に凸凹のある人が当たり前にいて、寛容に受け入れられる世の中に一歩でも近づけたら、嬉しいです。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

★★連絡★★
実は今回、参加のお申し込みをくださった方には受付した旨のメールを返信させていただいておりましたが、数名の方に返信メールをお届け出来ませんでした。ゆう・きっずのメールやスタッフ個人のメルアド・携帯などからも試みましたが全てエラーとしてはじかれてしまい、返事をお伝えでき無いままの方がありました。せっかくお申し込みくださったのに、申し訳ありません。この場を借りてお詫び申し上げます。

by.M.I.
Comment:0  Trackback:0
2015
01.19

第15回(2015/1) 定例会議事録 会員限定記事

Category: 定例会議事録
この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力

2015
01.17

1月の定例会のご報告

Category: 定例会
1月17日。長く関西に住む人なら、20年前のあの日のことをきっと鮮明に記憶していることでしょう。誰もが初めての経験をし、信じられない光景に驚き、その後の生活が一変しました。あらからもう20年。当時はまだ独身で子供もいない立場でしたが、小さい子供を持って被災していたら・・・と思うと、新聞やテレビの特集にあたらめて胸を痛めた一日でした。

そして、今日はセンター試験、近畿では私立中学入試も行われました。受験シーズンまっただ中。努力を積んできたすべての受験生にいい結果が訪れることを切に切に願います。


前置きが長くなりましたが、ここらからが本題。
昨日、ゆう・きっずの1月定例会が開催されました。
久しぶりの親の会。テーマは「小学校ってどんなところ?」。未就学児を持つママ達の疑問や不安にこたえる企画でした。
合計16名が参加してくださり、未就学児ママ9名と小学生ママ7人での定例会となりました。

一般的な小学校の年間スケジュールや一年生の一日の長れを説明した後、質問タイム。
みなさんいろんなうわさに不安を掻き立てられている様子。悲しいニュースが何かと多い昨今、不安になるのも当然です。
定例会では小学生のママが積極的に答えてくださっていました。メンバーの、自分たちも大変だったから力になりたい、という思いが伝わってくるようでした。
ゆう・きっずの特性の内容や取り巻く状況は個々にかなりの差があるので、”この時はこう”と一概にアドバイスはできないのですが、いろんなケースを知っておくのはトラブルや困りごとが起きたときの心構えになりますよね。
過剰な心配は不要だけど、いざ!というときのために、備えておくことは大切というアドバイスもありました。
また、ゆう・きっずならではの支援学級・通級についての質問コーナーも設けました。それぞれの目的や長所・短所?も経験談を交えて話しました。

定例会ではお話ししなかったのですが、入学当初わが子の担任から言われた言葉で忘れられない言葉があります。
「担任が理解するのはもちろんなんですが、この子たちはこの先の6年間と中学の3年間ずっとかかわっていくんです。○○さんがこれから成長していくの必要なのは同級生の理解です。まず同級生に認められることに力を注がないといけないですね。」
なんとか先生にわかってもらわなくちゃ、と思っていた私には目から鱗が落ちる思いでした。確かに担任は毎年変わるし学校を去ることもありますが、同級生はずっと変わりません。(もちろん深刻な問題が起きれば、環境を変えることもできますが)
その先生は、わが子が得意なことを同級生にも認めてもらえる様々な工夫を学級内でしてくださいました。おかげで ”ちょっと変わってるけど△△が得意で面白いヤツ” というキャラクターを確立し(?)、特性を認めてもらえるようになった気がします。 これから入学予定のママさんたちにも気に留めておいていただきたいポイントです。

それぞれの体験談は未就学児ママにも参考になることがたくさんあったのではないかと思います。未就学児ママの感想などもお聞かせ下さったら嬉しいです。
経験アドバイザーとして参加してくださった小学生ママのみなさん ありがとうございました。
記事録は会員の皆さん限定記事として後日アップします。

by.M.I

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ゆう・きっず なの花 共催 発達障がいを理解する講演会
「もっと知りたい!この子たちの心の世界~当事者からのメッセージ~」講師:広野ゆい氏
 2015年1月24日(土) 於:吹田市夢つながり未来館  申込みはお早めに!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

Comment:0  Trackback:0
2015
01.03

雪景色のお正月

 明けましておめでとうございます。
 皆様、よいお正月を過ごされましたか?
 わが家は、特にすることもない、のんびりとしたお正月です。私だけは、バタバタだった年末にやり残した仕事…子ども用おせち料理(唐揚げとか、肉団子とか、ハムとか、子どもたちの好きなものをお重に詰めています)を元旦の朝に早起きして仕上げたり、手つかずだった年賀状作成にいそしんだり、自営業なので仕事場のカーテンを洗濯したりと、実はいろいろやるべきことがあったのですが、それでも、家族でおせち料理を食べ、おもちを食べ、お酒も飲み、子どもたちも一緒にゲームや麻雀をしたりと、いつもとは違う時間の流れがありました。
 めずらしく大阪にも雪が積もりましたね。私の田舎は冬に雪が多い地方です。小さい頃は、よく雪かきをさせられましたし、友達とミニスキーやそり滑りをしたり、かまくらを作ったりした楽しい思い出があります。わが子たちも雪を見たら我慢できない様子で、寒いのに外に出て、雪合戦が始まっていました。「お母ちゃんも、やる?」と誘われましたが、ご遠慮申し上げました。その時、ふと、雪を見てさわりたい!と思うか、冷たいから嫌だ!と思うか、それが子どもと大人の違いなのかな~なんて考えました。好奇心の違いってことでしょうか。
 今日1日ゆっくりして、明日からはいつものペースに戻していきましょう。冬休みの宿題もまだまだ残っているし!

 1月には、広野ゆいさんの講演会もありますし(今年度の一大イベントです)、定例会では「小学校ってどんな感じ?~幼稚園ママの疑問に答えます~」というテーマで親の会を予定しています。ゆう・きっずの活動も、ぐっと盛り上がる新年のスタートとなるでしょう。
 では、皆様、今年もよろしくお願いしますね!!  by K.O.
 
 

Comment:0  Trackback:0
back-to-top